第二回 ほもの草子~受と攻の移り変わり~

 なぜか感想まで戴いてしまったので、調子に乗って第二回です。

 BLにとって基本的な用語ですが、「攻」と「受」についてちょっとご説明を。どこからこんな名付けをしたのかわかりませんがとても秀逸ですね。
 これを決めなければそもそもBLという話が成立しないんだよ!というくらい大事なことです。簡単に言うと、

 攻=動く方
 受=動かない方

 という認識でだいたいあってます。しかし、最近では受攻に変化が生じてきたために、これだけではよくわからなくなってきています。もっと詳しく言うと、

 攻=入れる方
 受=入れられる方

 ですね。何を? そりゃあ、古事記風に言うと、身体の中で「なりなりて成り余れる(独断と偏見による大意:何か知らんけど余ってでっぱってるよ)」というところですね。HAHAHA。

 昔は受も奥ゆかしかったので、褥の上ではすべてを攻に任せておりました。攻はおかげですごい頑張らなきゃ駄目だったわけです。が、時代が下り読者が「そろそろパターン化してきて飽きたよね」という風になると、変化をつけなければ生き残れないのが市場でございます。攻と受も、明確な役割分担でなくてリミックス&散開をしていかなければならなくなりました。

 上記のような役割分担があったうちは、「こういう性格は攻のもの」というように性格付けもまた分類され、例えば「主導権を握りたがる受」というのはなかなか現れませんでした。何のって? そりゃあ、イザナミイザナギ風に言えば「国作りのための営み」ですな。HAHAHA。

 しかし、市場に変化が求められるとそうも言っていられないので、まさに「主導権を握る受」の出現もまた歓迎されるようになってきたのです。それに伴いスムーズに国作り的なアレを進行させるため、攻は相対的に性格が円くなります。ここに「へたれな攻」が現れたのもまた、必然だったといえましょう。

 そうなるともうバリエーションは止まりません。主導権を握る受でもさらに細分化し、「女王様的に攻を支配して国作り(仮)を推し進める受」とか、「攻を翻弄してあれよあれよという間に国作り(仮)を進めていってしまう小悪魔受」とかも出てくるわけでもう大変です。攻の変化も留まることを知らず、女王様の相手ならばMな攻とか、小悪魔の相手ならへたれとかあとうぶな攻とか、どんどこ増えていったわけです。

 何かに似ているなぁと思ったら、戦後の男女の性格の変化を彷彿とさせますなぁ。創作には世相が反映されるということでしょうか。もちろん、昔ながらのヒロインのような受とか、俺様とか鬼畜の攻様も健在でございます。

 どちらかの性格を決めると、もう片方の性格付けもそれにあったものにするというのは円滑な国作り(仮)のために必要なので、これだけは揺らぐことはないでしょう。余談ですが、「最近理想の男というのは宝塚かBLの攻にしかいない」と言われたことがあったそうです。確かにかっこいい攻ってほんとにかっこいいんですよね。

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(株)パブリッシングリンクで主にファンタジーのTL、いるかネットブックスではBLとライトノベルで活動しています。

八谷 響@エルス

Author:八谷 響@エルス
 (株)パブリッシングリンクより、「奇跡の歌は南を目指す」でデビュー。最新作「貴公子が愛した身代わり乙女~想いは恋文に秘めて~」配信中。いるかネットブックスでBL、ライトノベルを配信しています。最新作は「カフェ・アクアリウムの不思議な事件」です。

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