ハロウィンと夜の物語~アイルランドからの移民事情~

 サンホラーになると歴史とか調べるのがうまくなるね! 歌の解釈に行く前にいろいろ調べないとちゃんとりかいできないよ! というわけで、今回はアイルランドの移民事情です。

 前の飢饉の話で触れたように、1845年からの移民は爆発的に多くなっていましたが、一曲目「星の綺麗な夜」でちょっと触れているように、イギリスの政府がアイルランドを支配するようになってからイギリスからの入植者や地主が増え、もともとアイルランドに住んでいた人達は小作農として生活しなければならない状況になっていました。1830年代がひどかったようですね。それで貧しい人が季節労働でジャガイモを作るようになっていたのに疫病がはやりいもが駄目になったので大飢饉発生。このままじゃ生きていけないというので、アメリカなどに移っていったわけです。この飢饉のときは家族ぐるみでの移住者もたくさん居たそうです。だからケイトとショーン夫妻も夫婦(家族)で移住したんですね。

 星の~の歌詞で出てくる「棺桶船」は、実際アイルランドからの移住者達が乗っていた船の呼ばれ方です。多くの移住者達が利用したのは普通の客船ではなく、木材などを積んできてアメリカへ帰っていく船だったそうです。当然環境は悪いですね。たくさんの人が身動きもままならないような状態で詰め込まれて長い航海をし、熱病などもはやったそうです。歌にもありますね。乗り込んだ人の20%が航海の間か上陸後になくなったとか。つまり5人に1人か……。

 そして、この航海で大半の人が有り金をはたいてしまうので、到着したらまずそこのまちで働かなければならなかったそうです。しかしほとんどの人が言葉も不自由だし、つけた仕事はだいたい低賃金だったり劣悪な労働条件だったりする仕事ばかりでした。当時はまだ黒人が奴隷として扱われていた時代ですが、それよりも安く使える労働力と見なされていたとか。ひどい話です。アイルランド人がカトリックだったことと、イギリス政府に支配されているという政治的な事情がその背景にあったようです。人間性まで否定されるようなひどい差別や排斥運動なども起こり、アイルランドからの移住者達は自然自分達の身を守るような団結をしていきます。自警団や消防団もでき、今もその流れで先祖代々消防士という人もいるそうな。

 さて、そんな彼らへの差別が和らぐ機会がその後来ましたが、それが南北戦争です。このときアメリカ政府への忠誠を誓い、勲章をもらった軍人もいたことで、印象がよくなったんだそうです。南北戦争は1861年から1865年ですから、もうちょっと後の時代ですね。

 歌詞的にはまだ一曲目の三分の一くらいかな……。このページを参考にさせていただきました。

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八谷 響@エルス

Author:八谷 響@エルス
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