ハロウィンと夜の物語~米墨戦争~

 今回は米墨戦争の前後のことを。

 「明白なる天命」の記事で最後に触れたように、1846年から米墨戦争が始まります。テキサスを寄越せという戦いです。「星の綺麗な夜」の歌詞にある「ブエナビスタ」は、恐らくブエナビスタの戦いで、この戦争における最大の戦いといわれています。詳しい経過とかは読んでもよくわからなかったのでここをご覧ください。要するに「なまらすげー戦いがありました」ということで話を進めます。

 このときアメリカの軍を率いていたのがザカリー・テイラー将軍、CDの中で「テイラー将軍に続けー」と言ってますね。米墨戦争の英雄と呼ばれ、後に大統領になった人です。ゴールドラッシュでカリフォルニアの人口が増えたので、奴隷制度のない州にしようとしたら奴隷州から反発をくらって、「南部がなんかやらかしたら戦争すっからな!」とこの人がいったのがのちの南北戦争への伏線となったそうな。詳しくはここ参照。

 話を戻しまして、ブエナビスタの戦いです。歌詞で言われている「見晴らしのよい丘」は、同じく歌詞に出てくる「聖パトリック大隊」に深く関係しています。聖パトリック大隊はアメリカ軍の所属でしたが、構成員はスイス、ドイツ、アイルランド、その他ヨーロッパのカトリック教徒でした。外国人部隊なんですね。特にアイルランド人は全体の40%にも上っていたらしい。アイルランド人は、アメリカに移民してきた直後に徴兵されるということもあったらしいです。

 アメリカはその頃プロテスタントが多かったんですが、この聖パトリック大隊の人達がカトリック的な宗教行事(ミサとか)の慣習を自由にさせなかったというようなこともあったようです。それで不満が高まっていたところに、メキシコもやはり同じ信仰を持つ国であるということ、特にアイルランドの人達から見ると、自分達の国とメキシコのあり方に共感を覚える点も多かったらしいことから、聖パトリック大隊はアメリカ軍から離れメキシコに味方することになります。

 ブエナビスタの戦いの際、聖パトリック大隊は「見晴らしのよい丘」に配置されます。そしてなまらがんばって戦った結果、メキシコから讃えられるほどの勇猛さを示したそうな。しかし、この戦いの激しさのために兵士の数は激減します。そして最後にはメキシコから解雇されるという……。詳しくはここ

 で、歌詞では「聖パトリック大隊の同胞」を撃ち殺した、とありますから、この歌の主人公氏は大隊からは外れていたということになりますね。軍属なら最初はそこに配属されたと思うんだけど……。「聖書より実利ある日々の糧」を取った理由は、あとで明らかにされていますね。

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八谷 響@エルス

Author:八谷 響@エルス
 (株)パブリッシングリンクより、「奇跡の歌は南を目指す」でデビュー。最新作「貴公子が愛した身代わり乙女~想いは恋文に秘めて~」配信中。いるかネットブックスでBL、ライトノベルを配信しています。最新作は「カフェ・アクアリウムの不思議な事件」です。

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